■2018年07月30日(月)
青銅の母〜中国残留孤児の証言
|
昨日市民会館で平和劇場の朗読劇があり観劇した。今回は中国残留孤児の証言として高橋玲子さんが実名で登場する。演者は公募の市民である。かつて満州を日本軍は極楽王土と称して、全国から満蒙開拓団を送った。山形は中核として長野ついで1万3000名もの県民を送った。多くは中国人の農地を奪ったものである。そして8月9日ソ連軍が侵略した。守るべき関東軍はいちはやく朝鮮まで逃げ、多くの開拓民は悲惨な逃避行となり、日本軍に殺害された。生き延びるため子どもを中国人に渡した。その方が中国残留孤児となり塗炭の苦しみをうけた。40数年後ようやく日本に帰るとしても自分が日本人か、どこの出身か分からない。高橋さんは覚えていたさくらんぼの歌を歌えたので山形出身と判明して帰国した。劇でも感動的場面であった。劇はそれで終わったが、しかし帰国してからがもっと辛かった。中国人と言われ、職もなかった。そのため15年前山形地裁に34名で国の責任を問う訴訟をした。高橋さんは原告団長。私は弁護団事務局長であった。国に救済の法律を作らせ勝訴した。昨日は久しぶりに高橋さんと握手した。いつまでも元気で。 | | |